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アバドン Abaddon >>関連項目一覧アバドンはヘブライ語abad(彼を殺した)に由来するといわれ、伝統的デーモン学では「破壊者」と意訳されるようだ。 これはギリシャ語アポリオン(アポルオン)が「破壊者」の意味だからだという。 「第七階級の魔神の長」はボルヘスの地獄辞典での説明。 黙示録の殺戮の天使がこの名で呼ばれることもあるという。 底なしの穴に住むデーモンの王であるとも。(黙示録 第9章11節「イナゴは、底なしの淵の王の使いを王としていただいている。 その名は、ヘブライ語でアバドンといい、ギリシア語の名はアポリオンという」」) 天の第五の御使い(天使)が吹くラッパの音とともに、底なしの淵の穴が開き、太陽と空を暗くする煙とともにあらわれるデーモン(いなご)の群れがアバドン王の支配するもの。 いなごの姿は出陣の用意をした馬に似て頭に金の冠のようなものをつけ、人間の顔、女性の髪、獅子の歯のようなもの。 鉄の胸当てのようなものをつけ、羽音は多くの馬に引かれた戦車のようであったという。 サソリのような尾と針があり五ヶ月の間、人に害を加える力があったという。 abatonと誤記されることがあるようだがこれは古代ギリシャ語で「立ち入り禁止」「到達しがたい場所」の意。 あるいはアバダンAbaddanの異称があるようで、パレットによる(混乱した?)デーモン論では邪悪な戦いを司るデーモンであるという。 関連項目一覧
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