中南米エルサルバドルの魔物。明るい性格で、背は低く太鼓腹。小人のようだともいう。足が前後ろ逆についている。 女怪シグアナバの息子。名前はナワトル語方言で「子ども」の意味。
人のいない夜 砂糖工場の砂糖汁の搾り滓(かす)の燃え尽きた灰を食べにくる。 つま先と足の指と踵が逆になった足跡が、侵入する時とでていった時の向きが逆なので 発見した人が戸惑う。先が高くとがったつばの広い帽子をかぶり、おなかはぽっこり膨らんでいる。
ピピル族の伝承では、トラロック神を裏切ったシグアナバの子どもなので罰をあたえた。 10歳の子供のまま成長を止められ、灰を食べて空腹を満たすというふうに永遠イ生きるようにされた。 シグアナバも醜い姿にされた。
シピティオは足の向きも前後逆にされ、川のくぼみに住み、若い女性をみかけるとイタズラしたり後をつけ回す。
実写テレビドラマ『シピティオの冒険』 があり、人気があるという。瞬間移動したり、子供を助けるヒーローらしい。
直接関係ないと思われるが、ペルーにもトンガリ帽子の小人の精霊デュエンデの伝承がある。
参考資料
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エルサルバドルを知るための55章 (エリア・スタディーズ80)
他
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary