北アメリカ先住民のスー民族の神話伝承に怪物、魔物、水蛇。一種のドラゴン、竜といえるだろうか。
火打ち石も鱗で覆われた巨大な雌の水蛇。
心臓は水晶で目は炎を放つという。
海に棲んでいるが年に数回ネブラスカ州まで大津波を伴い泳いでいき、 すべての水を塩水に変え人間が使えないようにするという。
ある二人の若者がこのメス蛇の弱点を知り、その動きを鈍くする魔法で武装し
退治にいった。
ウンセギラは二人をみて水から体を持ち上げた。
若者の一人は蛇が動けないように呪文を唱え、一人は頭から7番目のポイントを撃って殺した。
このことに太陽が喜び、視界をすべて乾かし
大地を再び出現させた。
水晶の心臓を手に入れた二人は預言の力を得たが
無知な者に心臓を奪われ破壊されてしまった。
(心臓に魔力があるという部分はファーブニルとの類似を想起させる)
ラコタ・スー民族の伝説のウンセギラUnhcegilaは巨大な怪物、ドラゴンで人を捕まえて食べるという。
人がいなくなるとウンセギラのせいにされるという。
参考資料
・世界の怪物・神獣事典 (原書房)
・新・仮面ライダーSPIRITS
他
関連項目一覧
ドラゴン、竜 【大項目】
アメリカ先住民族 【文化地域】
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary