アイヌ民族の伝承にでてくる火の女神。炉、囲炉裏の神。炉のことをアペオイという。 アペApeは「火」の意。
家を暖めてくれる大事な神であり、人間と神々の国を行き来しえ祈りや 思いを伝えてくれるとも。
カムイノミ(礼拝)の際はモシリコルフチ、国土を司る神、の敬称を使うこともあるようだ。 モシリコルフチは様々いる 火の神の中でも位が高いとされる。
余談だが中国の竈の神ソウクンも、神々にその家のことを報告するという伝承がある。
人々の身近にいる(小さな)神、霊が、偉大な神に報告するという伝承も多くみられる。
参考資料
・
アイヌ語絵入り辞典 (知里高央/横山孝雄:共著 蝸牛社)
・
火の神(アペフチカムイ)の懐にて (松居友:著 小田イト:語り JICC出版局)
他
関連項目一覧
アイヌ (文化地域)
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary