日本の伝承にある星の名前。明け方に東の空に見える金星、 明けの明星(みょうじょう)をさす場合と、赤い星として有名な、さそり座のアンタレスAntaresをいう場合がある。
神話伝承では、天津赤星(あまつあかぼし)という、金星の神がある。天津甕星(あまつみかぼし)という神名も金星の神としてある。
平安時代の中期、源順(みなもとのしたごう)が著した「倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」には星、天体に関して15項目あり、
「日、陽烏(やたがらす)、月、弦月(ゆみはりづき)、満月、暈(かさ)、星、明星(あかほし)、長庚(ゆうつづ)、牽牛(ひこぼし)、織女(たなばたつめ)、
流星(よばいぼし)、彗星(ははきぼし)、昴星(すばるぼし)、天河(あまのかわ)」となっている。
かなり漢字と読みがハイブリッドになっているが、ここでは明星が木星、長庚が金星である。木星もかなり明るい星なので
「あかほし」が使われたのだろう。
参考資料
・日本大百科事典
・大辞泉
・ブラタモリ(NHK)
他
関連項目一覧
日本 【文化地域】
星、星座 【大項目】
アンタレス 【星:ギリシャ:さそり座、反アレス】
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