日本民族の文化は中国大陸、韓・朝鮮半島から多大な恩恵を受けている。また太平洋側、東南アジアも含め、環日本海文化圏での交流など島国という環境上、 多種多様な民族の交流から形成されたと思われる。
「日本」という名称は、中国側の文献で670年頃のことを記した文書の中に見えるのが現在、
最古のものであるようだ。
662年頃の白村江の戦の後、外交面も含め、日本国内の政治に変化があって国名が変わったと
とらえる見方もある。
一般的にも大化頃から国名に用いられたとされる。読みは「やまと」「ひのもと」等だったが、
奈良、平安時代に「にほん」「にっぽん」と
音読されることが多くなったという。(「倭」(和)わ、やまと の漢字表記は中国側に属しすぎると考えたか)
日本神話を伝える文献に『古事記』『日本書紀』『風土記』などがある。
古事記が最も早く書かれたもので、神話をふることぶみとして物語っているのに対し、 日本書紀は天武天皇の発意で舎人親王のもと、 養老4年に完成した官撰の歴史書で記録性を重視したものであるようだ。
なお日本書記には、同じ話が複数書かれていて、内容が少しずつ違う。詳しくは関係各項参照のこと。
また古事記と日本書紀で漢字表記が違うものについては(記)(紀)で示す。
日本古来の神話伝承に加え、古墳などに見られる四神、また仏教など中国、朝鮮半島から伝わった 信仰伝承もみられる。
*沖縄は縄文時代から物資や人の行き来は日本列島に連なっている。 話し言葉のウチナーグチも漢語より日本語に最も近い。しかしながら、近代の国家の枠組みを論じることとは 別の問題である
なお日本は古くは大八洲(おおやしま)と言った(本州、九州、四国、淡路、壱岐、対馬、
隠岐、佐渡等の島)。または日本六十余州、六十六国等と言うのは令制国に基づく。各国に国府、国分寺があった
名残が今もある。これらに蝦夷が島(北海道)、琉球(沖縄)はなく、戦国-江戸期付近の領土編入といえる。
(近年の日本人のDNAの研究で、特徴となる縄文人のDNAの割合が、本州・東京では10%、沖縄30%、北海道アイヌ70%といった数値から、交流の頻度がうかがえる)
江戸期は大小300藩が治めた。その領地は飛び地も多く、地方の重要都市は江戸幕府の天領(直轄地)
だったりした。
明治の廃藩置県で
3府72県、3府39県他など経て、均一な規模を目指した47都道府県になった。
伊勢神宮、出雲大社、また各地の一宮、二宮、三宮(いちのみや、にのみや、さんのみや)なども日本神話を知る上で重要である。
関連項目一覧
日本神話三大神 三貴子(みはしらのうずのみこ) アマテラス(天照大神) ツクヨミ(月読命) スサノオ(須佐之男命,素戔嗚尊)
刀剣はこちら →日本刀剣 (大項目)
アイヌ (文化地域)
沖縄[琉球] (文化地域)
アイダテカブト(愛立兜) (武器:兜)
アオキコンヨウ(青木昆陽) (人物:いも)
アカボシ(赤星) (星:アンタレス,金星)
アキバ(秋葉) (神:火伏,火除)
アズサユミ(梓弓) (武器:弓)
アタゴ(愛宕権現,愛宕山) (軍神)
アベノセイメイ(安倍晴明) (人物:魔術)
アマテラス(天照大神) (女神)
アマノガワ(天の川) (星,天体)
アマノサカホコ(天之逆鉾) (武器:矛)
アマノジャク(天邪鬼) (妖怪)
アマノヌホコ(天の瓊矛) (武器:矛)
アマノハバヤ (武器:矢)
アマノフチコマ(天斑馬) (馬)
アマノマヒトツノカミ (神:鍛冶)
アマミハギ (神:ナマハゲ)
アヤカシ(あやかし) (魔物,怪物)
アラミタマ(荒御魂,荒魂) (霊)
アンケンサツ(暗剣殺) (陰陽道:凶)
イザサワケ(伊奢沙和気) (敦賀:イルカ)
イザナギノミコト(伊邪那岐命,伊奘諾尊) (神)
イザナミノミコト(伊邪那美命,伊奘冉尊) (女神)
イシカワゴエモン(石川五右衛門) (盗賊,義賊)
イズナ(飯綱使い) (憑き物)
イタコ(いたこ) (巫女,シャーマン)
イダテン(韋駄天) (中国,仏教:神)
イッカクジュウ(一角獣) (中国,日本)
イッキュウ(一休さん) (禅僧:とんち)
イナリ(稲荷) (神:神の使い:狐)
イヌガミ(犬神) (呪術:憑き物)
イワシの頭も信心から (信仰:たとえ)
イワミギンザン(石見銀山) (鉱山:銀)
インバヌマノリュウ(印旛沼の龍) (ドラゴン,竜)
ウブスナガミ(産土神) (神)
ウシノヒ(丑の日) (暦,風習)
ウラシマタロウ(浦島太郎) (日本)
ウンガイキョウ(雲外鏡) (妖怪,鏡)
エンノオヅヌ(役小角) (呪術,修験者)
エンノギョウジャ(役行者) (呪術,修験者)
オオミソカ(大晦日) (暦:年の終わり)
オニ(鬼) (魔物)
オニババ(鬼婆) (魔物)
オノゴロ島 (天地創造:島)
オハナミ(お花見) (行事:桜)
オボン(お盆) (日本,仏教:行事,墓参り)
オヒガン(お彼岸) (行事,雑節:墓参り)
オンタケサン(御嶽山) (霊山)
カシャ(火車) (妖怪:猫)
カッパ(河童) (妖怪:川)
カドマツ(門松) (聖物)
カガミビラキ(鏡開き) (正月:行事)
ガキアミ(餓鬼阿弥) (死者:蘇生)
カグヤヒメ(かぐや姫) (女性:月)
カミカクシ(神隠し) (伝承:山神)
カミサリ,カムサリ(神去[月]) (伝承,暦,月)
カミナリノジン(雷鳴の陣) (呪術,魔術:儀式)
カムナギ(巫,かむなぎ) (シャーマン)
カラカワ(唐皮の鎧) (武器:鎧)
カルラ(迦楼羅) (仏教:八部衆:鳥)
カワヤガミ(厠神) (民間信仰:トイレ)
カンナヅキ(神無月かんなづき) (暦,月)
キコエオオギミ(聞得大君) (沖縄:神女)
キジムナー (沖縄:精霊:木:火)
キミガヨ(君が代) (呪い歌,祝い歌)
キュウキュウニョリツリョウ(急急如律令) (中国,呪文)
キョウカスイゲツ(鏡花水月) (中国,言葉)
キンタロウ(金太郎) (中国,民話:英雄)
キンマモン (沖縄:神)
クガタチ(盟神探湯) (裁判,神判)
ククノチ (精霊)
クサナギノツルギ(草薙の剣) (剣)
クジ(九字、九字印) (日本,中国:呪文)
クシミタマ(奇し御魂、奇魂) (霊,四魂)
クダキツネ(クダ狐) (憑き物)
クナシリ(国後島) (アイヌ:島:北方領土)
クニクズシ(国崩し) (武器:大砲)
クニノトコタチ(国常立) (神)
クロカミ(黒神) (地名,史跡)
夏至 (世界,中国,暦)
ゲドウ(外道) (仏教,日本)
ケヒノオオカミ(気比の大神) (敦賀:イルカ)
ゴエモン(石川五右衛門) (盗賊,義賊)
コダマ(こだま 木霊) (精霊:木)
コナキジジイ(児啼爺) (妖怪)
コノハナサクヤヒメ(木花開耶姫) (女神:乙女,桜,富士山)
コンジキヒメ(金色姫) (女神,絹)
サカモトリョウマ(坂本龍馬,竜馬) (英雄)
サクラ(桜,さくら) (神:田んぼ,穀霊)
ザシキワラシ(座敷わらし) (妖怪)
サワリモノ(障りもの) (悪霊,憑物)
ザン (沖縄:動物:薬)
サンアイ・イソバ (沖縄:与那国島:女王)
サンカ(山窩) (漂泊の民)
サンズノカワ(三途の川) (仏教,中国,死の国:川)
シゲチ(しげち) (聖地,祭祀場)
ジゴク(地獄) (仏教:死の国)
ジゾウ(地蔵菩薩) (仏教,中国,菩薩)
シチゴサン(七五三) (祝い)
シチフクジン(七福神) (神)
シハス(師走,しはす) (暦:12月)
シャチ[ホコ](鯱) (幻獣,飾り物)
シャナ(遮那、舎那) (仏教:毘廬遮那仏)
ジャンケン (日本,世界:遊び:手遊び,拳)
ジュゲム(寿限無) (物語,落語)
ジュソ(呪詛) (呪術)
ショウブケン(菖蒲剣) (中国,朝鮮:剣)
シラヌイ(不知火) (火)
ジンツウリキ(神通力) (仏教,日本)
シンブツシュウゴウ(神仏習合) (日本,アジア:仏教,神々)
ジンムテンノウ(神武天皇) (王,天皇)
スサノオ(須佐之男命,素戔嗚尊) (神)
ストクテンノウ(崇徳天皇) (天皇,保元の乱)
成人式,成年式 (儀礼,儀式,習慣)
セイダイミョウジン(精大明神) (神)
セジ (沖縄:神,霊力)
セツブン(節分) (伝統行事)
セッショウセキ(殺生石) (妖怪)
ダイコクテン(大黒天) (仏教,神,七福神)
ダイダラボッチ (巨人)
タイラノキヨモリ(平清盛) (武将)
タイラノマサカド(平将門) (英雄)
ダイロクテンマオウ(大六天魔王) (仏教:魔王)
タケハヤスサノオノミコト(建速須佐之男命) (神)
タテナシ(楯無) (武具:鎧)
ダテマサムネ(伊達政宗) (武将:独眼竜)
タナバタ(七夕たなばた) (祭り)
タマ(魂、霊) (霊)
タマヨリヒメ(玉依姫) (女神,巫女)
タンゴノセック(端午の節句) (中国、祭事、節句)
タンタンコロリン (妖怪)
チチンプイプイ (まじない)
チュウシュウ(中秋)[の名月] (中国,伝承,祭事)
チョウヨウノセック(重陽の節句) (中国,節句,祭事)
ツクモガミ(付喪神) (魔物)
ツクヨミノミコト(月読命)
ツチグモ(土蜘蛛) (魔物,妖怪)
ツチノコ(槌の子) (蛇,想像動物)
ツヌガアラシト神 (朝鮮神)
テング(天狗) (妖怪)
テンジン(天神) (神)
テンチョウセツ(天長節) (天皇誕生日)
トウフコゾウ(豆腐小僧) (妖怪)
トシガミ(年神) (正月:神)
トヨウケオオミカミ(豊受大神) (女神:御饌都神)
ドヨウウシノヒ(土用丑の日) (暦,風習)
トンボキリ(蜻蛉切) (武器:槍)
ナギ(なぎ、梛) (神木)
ナチノタキ(那智の滝) (神体:世界遺産)
ナナクサ[ガユ](七草[粥]) (伝統行事)
ナマハゲ (神:ナマハゲ)
ナルカミ(鳴る神) (雷)
ナンソウサトミハッケンデン(南総里見八犬伝) (日本:物語)
ニイナメサイ(新嘗祭) (祭儀:食)
ニキタマ(和[柔]魂) (霊,四魂)
ニギミタマ(和魂) (霊,四魂)
ニヒャクトオカ(二百十日) (暦:雑節:台風)
ニヒャクハツカ(二百二十日) (暦:雑節:台風)
ニライ・カナイ (沖縄:理想郷,死の国)
ニンギョウ(人形) (物品,呪物)
ヌエ (妖怪)
ヌッペラボウ(ぬっぺらぼう) (妖怪)
ヌラリヒョン (妖怪)
ヌリカベ(塗壁) (妖怪)
ヌリボトケ(塗仏) (妖怪)
ネコマタ(猫又) (妖怪)
ネズ (神木)
ネノクニ(根の国) (死の国)
ノガミ(野神) (神:農事)
ノジュクビ(野宿火) (妖怪)
ノヅチ(野槌) (妖怪)
ノブスマ(野衾) (妖怪)
ハグンセイ(破軍星) (北斗七星,凶兆,忌)
ハチブシュウ(八部衆) (仏教:護法神)
ハチリュウノヨロイ(八竜の鎧) (武具:鎧)
ハッチョウネンブツダンゴザシ(八丁念仏団子刺し) (武器:刀)
ハテンコウ(破天荒) (中国:故事:原初の混沌)
ハナビ(花火) (祭り)
ハナマツリ(花祭り) (仏教:行事:釈迦誕生)
ハナミ(花見) (行事:桜)
ハヤカセホコ(隼風鉾) (武具:鉾)
ハヤクジ(早九字) (呪文)
ハヤトノタテ(隼人の盾) (盾)
ハルノナナクサ(春の七草) (伝統行事)
ハンゲショウ(半夏生) (中国,暦,植物)
ハンザキ (動物)
ハンニャ(般若) (仏教:思想,悟り)
ヒガン[エ](彼岸[会]) (行事,雑節:墓参り)
ビシャモンテン(毘沙門天) (仏教:四天王,七福神)
ヒトガタ(人形) (物品,呪物)
ヒナマツリ(ひな祭り) (祭り)
ヒヌカン(火の神) (沖縄:神:火)
ヒネズミ(火鼠) (中国,物品)
ヒャクモノガタリ(百物語) (怪談)
ヒャッキヤコウ(百鬼夜行) (鬼,妖怪)
ビャッコ(白虎) (中国,四神:方位,星宿)
ビルシャナブツ(毘廬遮那仏) (仏教,中国,仏)
ビンボウガミ(貧乏神) (神)
フジサン(富士山) (霊山,神)
フシノクスリ(不死の薬) (薬)
フジワラノヒデサト(藤原秀郷) (英雄)
フソウ(扶桑) (中国,神樹,世界樹)
フチコマ(天斑馬) (馬)
フツノミタマ(布都御魂) (剣,神)
ベトベトサン(べとべとさん) (妖怪)
ホウジョウトキムネ(北条時宗) (鎌倉幕府執権,王)
ボゼ (トカラ列島悪石島:仮面神)
マキョウ(魔鏡) (鏡)
マヘンケショウノモノ(魔変化生物) (妖怪)
みさき(御先) (神,霊魂)
ミタマ(御霊,御魂みたま) (霊)
ミノヒ(蓑火) (妖怪)
ムクリコクリノオニ(蒙古高句麗の鬼) (鬼)
ムラクモ(村雲,叢雲) (草薙の剣)
モッケ(物怪) (伝承)
モノノケ(物の怪) (伝承)
モモタロウ(桃太郎) (英雄)
ヤオビクニ(八百比丘尼) (人魚,不老)
ヤオヨロズノカミ(八百万の神) (神)
ヤクシニョライ(薬師如来) (仏教,中国,日本,仏,如来)
ヤクドシ(厄年) (禁忌)
ヤシ(香具師) (職業)
ヤタガラス(八咫烏) (鳥:烏)
ヤタノカガミ(八咫鏡) (物品,神器)
ヤツルギ(八剣,八劒) (草薙の剣)
ヤトノカミ(夜刀神) (蛇神)
ヤブサメ(流鏑馬) (神事:弓矢,馬)
ヤマウバ(山姥) (妖怪:女)
ヤマタイコク(邪馬台国) (古代国家)
ヤマタノヲロチ(八岐大蛇) (ドラゴン,竜)
ヤマト(大和、倭) (古代:国名)
ヤマトタケル(日本武尊) (英雄)
ヤマブシ(山伏) (呪術,魔術)
ヤマビコ(山彦) (山神、山霊)
ヤマモトカンスケ(山本勘助) (軍師,軍配者)
ヤマンバ(山姥) (妖怪:女)
ユキオンナ(雪女) (妖怪:雪)
ユタ (沖縄:巫女,シャーマン)
ヨウカイ(妖怪) (魔物,精霊)
ヨナキイシ(夜泣石) (妖怪)
ヨブコ(呼子) (妖怪)
ヨミ(黄泉) (死の国)
ヨモツクニ(よもつ国) (死の国)
ライジョウドウ(雷上動) (武器:弓)
リュウグウジョウ(竜宮城) (竜王:異界)
リュウグウノツカイ(竜宮の使い) (魚)
リョウマ(竜馬、龍馬) (中国,日本:神獣)
リョウメンスクナ(両面宿儺) (日本:怪物、守護神)
リンピョウトウシャカイジンレツザイゼン(臨兵闘者皆陣列在前) (日本,中国:呪文)
ルシャナブツ(廬遮那仏るしゃなぶつ) (仏教,中国,日本:仏)
ワシノミヤジンジャ(鷲宮神社) (神社)
ワダツミ(海神) (神:海)
ヲロチ(大蛇) (蛇:精霊:水)
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary