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ナギ なぎ 梛  >>関連項目一覧


なぎのき、ちからしば、とも。日本の伝承。熊野神社、熊野権現の神木。玉串にナギを使い、供物はナギの葉にのせる。
中世、熊野信者の熊野詣でにはナギの葉をかざして行ったことが、 中世前期の戦記文学「保元物語」にある。



凪(なぎ)に通じるので特に船乗りに信仰され、葉が船の御守りにされた。 葉を災難よけに守り袋や鏡の裏に入れる俗習があったという。
葉脈が縦に走り、ひっぱっても切れにくいことから

マキ科の常緑高木。古くから神社に植えられ、奈良の春日大社では天然記念物のナギ林を形成し、 大木は樹齢1000年を超す。

また、女性が鏡の裏にナギの葉を入れる俗習は、男女間に波風がたたない、 あるいはナギの葉が切れにくいため、縁が切れず、会いたい人の姿が鏡面に浮かぶとの俗信による。

参考資料
・日本大百科事典(小学館)
・大辞泉(JapanKnowledge)
・生活ほっとモーニング(NHK)

 
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