御嶽山(3063m)。御嶽大神。日本の伝承で、霊山。信仰される地霊、
大神。木曾御嶽。長野県と岐阜県にまたがる。
中央火口付近 剣ケ峰に御嶽神社がある。
御嶽大神、主神は国常立尊、大己貴命、少彦名命。
その他、宮中でまつる神、歴代の皇霊、地祇八百万をまつるという。
古来より信仰され、御嶽講信者が多い。
1882(明治15)年、栃木県足利の下山応助などにより、御嶽大神を信仰する独立の教派、
御嶽教ができる。
長野県木曾地方の盆踊り歌は御嶽節(おんたけぶし)と呼ばれる。
日本各地で、このような山岳信仰、霊山信仰がある。
権現という地霊が行者にあがめられる。
御嶽に参詣することを「御嶽参り」というが、奈良の金峰山に参詣することもいう。
全国にはこの金峰山(きんぷ、きんぶ、きんぽう)を霊山とする山、信仰もあり、
「みたけ」
と呼ぶこともある。
オンタケはオノタケ、王のミタケという意味から来ているという。ミタケの意味
合いも深いという。
修験道に関連した山の名には嶽詣(みたけもうで)、御嶽精進(みたけさうじ)、
国峯(くにみたけ)があるという。
御嶽山の記録に残る噴火は、1979(昭和54)年が初めてだという。 2014年に噴石をともなう噴火があり被害が大きかった。
『世界宗教事典』(青土社)の霊山の項では 「富士山についで神聖視される」とある。 他には山形の羽黒山(即身仏で知られる)や、蔵王権現(奈良 金峰山*が筆頭)[*金峯山] 等について紹介している。
参考資料
・
世界宗教事典 (青土社)
・
日本国語大辞典
・御嶽神社 ontakejinja.jp
他
関連項目一覧
日本 (文化地域)
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