日本神話に出てくる大蛇。頭と尾が8つあり、背中には松や柏が生え、 八つの山、八つの谷いっぱいに広がる巨体で眼は赤酸漿(アカカガチ あかほおずき)のようだという。
または、一つ一つの頭に岩松が生えていて、両脇には山があり、とても強いともいう。
二柱の神、脚摩乳(アシナヅチ)、手摩乳(テナヅチ)の老夫婦の子供を食い殺していたが、 残った娘のクシイナダヒメ(奇稲田姫)を助けるため、スサノオノミコトに酒または、 毒の入った酒を飲まされて眠っているところを斬り殺された。
この時使った剣はトツカノツルギ(十拳剣)とも、ともカラサビノツルギ(韓鋤の剣)とも、
オロチノアラマサ(大蛇の麁正)ともアマノハハキリノツルギ(天蝿斫剣)ともいう。
日本書紀で、十拳剣でずたずたに斬ったとも、韓鋤の剣で頭と腹をきったとも書かれている。
尾を切ると剣が刃こぼれしたので、よく見ると中に剣があって、クサナギノツルギと呼ばれた。
ヤマタノヲロチは出雲の国の簸(ひ)の川の上流で倒されたという。世界各地にある英雄譚の 例にもれずドラゴン退治の類話である。
参考資料
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日本書紀 全現代語訳 (講談社学術文庫)
・古事記物語 (教養文庫)
他
関連項目一覧
日本 (文化地域)
聖人 Saint (大項目)
ドラゴン、竜 (大項目)
アカカガチ(鬼灯ほおずき) (植物,伝承)
アマノハハキリノツルギ(天蝿斫剣) (武器:剣)
トツカノツルギ (武器:剣)
クサナギノツルギ (武器:剣)
スサノオ (神)
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