日本の伝承、鹿児島県トカラ列島・十島(としま)村の悪石(あくせき)島に伝わる仮面神。
人口約70~80人の悪石島は、島内各所に神々がまつられ、植物しげる地も「神山」として聖地の扱いを受けているという。
「ボゼ祭り」は毎年旧暦の7月16日に行われ、前夜には男衆各家を踊って回る。
祭りの当日は踊りが終わると、太鼓の音に引かれて仮面人ボゼがアカシュイ(赤シュイ、赤土)の付いた
マラ棒を手に現れ、悪霊を追い払い、「ボゼのように力が付くように、運がよくなるように」と人々を
追いかけまわしアカシュイをつける。
来訪人のボゼは、「悪霊臭がただよう盆」から、
人々を新たな生の世界へ蘇らせる役目を負っているという。
仮面をつけた来訪神的な神は日本でもナマハゲ等、
また世界各地でも奇妙な仮面をつけて家々をまわる等の類似した神、祭り、風習がみられる。
余談だが、十島村公式でもリンクしているまんが・アニメ作品『オーイ!とんぼ』は、トカラ列島の少女とんぼがゴルファーとして成長する物語。
参考資料
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鹿児島県トカラ列島・十島村悪石島公式ページ
他
関連項目一覧
日本 【文化地域】
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