幻想世界神話辞典 〜
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カグヤヒメ かぐや姫 >>関連項目一覧日本の最古の物語ともいわれる「竹取物語」などの伝承にでてくる女性。美女。竹取の翁が、竹林の中で光る竹をみつけ、中から赤子をみつけた。みるまに成長し三ヶ月ほどで成人の儀式(髪上げ、裳を着ける等。当時の12〜14歳)を行い、三室戸齋部(みむろどいんべ)のあきたを呼んで、名前を「なよ竹のかぐや姫」とつけた。名前のかぐやは「光かがやく」の意であるという。なよ竹はしなやかな竹のことで姫の姿を形容する枕詞的修飾語らしい。 絶世の美女であるという噂を聞き、多くの身分ある男性が求婚した。 五人の貴公子の求婚もかぐや姫の要求した品物を手に入れられず失敗する。 以下五名と品物。 石つくりの皇子(仏の御石の鉢) くらもちの皇子(蓬莱の玉の枝) あべの右大臣(火鼠の皮衣) 大伴の大納言(龍の頸の玉) いそのかみの中納言(燕の子安貝) その後、御門からの求婚があるが「それならば死んでしまう」など激しく拒否する。 御門が無理に姿を見ようと来た時も袖をとって離さないという御門の前でさっと影になる、姿を消すという能力をみせる。ただの人ではないと思い、帰るので姿をみせてほしいというとまた姿を現した。こうして御門の求婚にも応じなかった。 そうして三年ばかりたつと、かぐや姫は月をみて物思いにふけるようになった。 そして八月十五日には泣きながら、自分は実は月の都の住人であり、この月の十五日には迎えがきて月に帰らなくてはいけないという。(かぐや姫は月でおかした罪のつぐないのため、地上ですごさなければいけなかったがその期間がおわった) 翁たちは悲しみ、御門は二千人に弓矢をもたせ守らせた。 子の時(夜12時)満月の十倍ほどの明るさになり、雲にのり、地面より五尺ほど 浮いて列なった人たちがきて、守る人々は戦う気力を失い、手の力も失った。 気丈夫なものが無理に矢をはなっても他へ飛んでいってしまった。 飛車(とぶくるま)を伴い、戸や格子もひとりでにあけはなたれ、 かぐや姫は翁や御門に申し訳ない思いの言葉と、天の羽衣と不死の薬を渡し、月に帰った。 関連項目一覧
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