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カラカワ 唐皮[の鎧] からかわ >>関連項目一覧日本の歴史伝承、平家重代の鎧。「からかわ(唐皮、唐革)」は「虎の毛皮」のこと。 虎の毛皮で威(おど)した鎧だという。 『平家物語』五「重代の鎧唐皮といふ着背長(きせなが)をば、唐櫃(からびつ)にいれて」 伝承として、不動明王の7つの鎧のひとつだという。香円法師が内裏で修法(密教で行う加持祈祷の法) を行っていると天から降ってきたという。 ヨーロッパでも中世の伝承で、ある鎧は古代ギリシャの「ヘクトルの鎧」が伝わったもの、など のような逸話がみられる。 ・日本語の中の唐皮、虎の皮について 虎の皮は敷皮・尻鞘などに用いられた。中古以後、「虎の皮」が布に虎の絵を描いたものも呼ぶようになったので、 本物の毛皮を「唐皮」と区別して呼ぶようになったという。 『左経記』長元七年(1034年)八月二日「友忠給唐皮一枚、是永給胡籙弓各一」 舶来の品なので唐の字が使われたのだろう。 江戸時代、オランダから渡来した羊または鹿のなめし革のことも唐皮と呼ばれた。 浮世草子『傾城禁短気』三「空より唐皮の巾着(きんちゃく)舞ひ下がり」 参考文献 ・ 聖剣伝説II (Truth In Fantasy) (新紀元社) ・ 日本国語大辞典 〔精選版〕 1 ・大辞泉 (JapanKnowledge) ・日本大百科全書 (小学館) 関連項目一覧
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