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ワシノミヤジンジャ 鷲宮神社 わしのみやじんじゃ いわしのあたま(かしら)もしんじんから >>関連項目一覧


日本の神話伝承、実在の神社。埼玉県北葛飾郡鷲宮町旧鷲ノ宮村、現在は鷲宮町鷲宮一丁目、 浮き島とよばれた古利根川右岸の微高地に鎮座する。旧県社。

関東でもかなり古い歴史を持つ神社。国指定重要無形民俗文化財「鷲宮催馬楽神楽」や国指定重要文化財の太刀 (下野国小山城主で同国の守護職であった小山義政[生没?-1382]が奉納  刃長表に「武州太田庄鷲山大明神」、裏に「永和2年卯月十九日 義政」という寄進銘が彫られている) などがある。

神社側では「出雲族の草創に係る関東最古の大社で、由緒は神代の昔に、 天穂日宮とその御子武夷鳥宮とが、昌彦・昌武父子外二十七人の部族等を率いて 神崎神社(大己貴命)を建てて奉祀したのに始まり、次に天穂日宮の御霊徳を崇め、 別宮を建てて奉祀した。この別宮が現在の本殿である」という。 その後「崇神天皇の御世には、太田々根子命が司祭し、豊城入彦命、彦狭島命、御諸別王が、 それぞれ幣帛を奉納した」
「景行天皇の御世には、日本武尊が当社の神威を崇め尊み、社殿の造営をし、 併せて相殿に武夷鳥宮を奉祀した」
「桓武天皇の御世には、征夷大将軍坂上田村麿が、武運長久を祈り奥州鷲の巣に 当社の御分社を奉祀した」
などものすごい伝承がある。

また「中世以降には、関東の総社また関東鎮護の神として、武将の尊崇が厚く、 歴史上有利な武将だけでも藤原秀郷・源義家・源頼朝・源義経・北条時頼・ 北条貞時・新田義貞・小山義政・足利氏歴代・古河公方・関東管領上杉氏歴代・ 武田信玄・織田信長・豊臣秀吉・徳川家康等があげられ、武運長久等を祈る幣帛の奉納や 神領の寄進、社殿の造営等がなされた。なかでも江戸時代には、四百石の神領を与えられ、 代々の将軍の名で朱印状が残されている」
「明治天皇の御世には、神祗官達により准勅祭社に定められ、勅使参向のもと幣帛の奉納が なされた。そして明治天皇行幸の際、当社に御少憩され、祭祀料として金壱封を賜り、 昭和天皇の御世にも、幣帛を賜った」という。

現代ではコミック・アニメ作品「らき☆すた」の影響で2011年には47万人の初詣参拝者が訪れたという。

参考文献・出典
・日本歴史地名大系 (ジャパンナレッジ)
鷲宮神社(サイト)

 
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