日本の伝承。太陰暦９月９日の節句。「菊の節句」ともいわれる。桃の節句(ひな祭り)や、端午の節句、七夕のように一般にはあまり
ひろまっていない。九州地方には「くんち」（九日）の祭事が知られる。五節句のひとつ。
「重陽」は「九という陽数が重なる」意味である。中国では重陽節で、約2000年前の東漢の時代に祭日になったようだ。
菊花酒を飲むなどして邪を避け災いを除くという。
日本の宮中では「菊の宴」(きくのえん)という、観菊の宴が催された。 「菊の宴」は菊の節会(せちえ)、重陽の宴、菊花の宴、菊水の宴、などともいう。
九州地方では、「長崎くんち」「唐津くんち」等、各地で「くんち」という秋祭りが行われている（旧暦にあわせ１０月初旬から下旬頃行う）。重陽の九日（くにち）がなまって「くんち」と言われているという。
五節句 一覧(江戸幕府によって定められた)
人日の節句 一月七日
上巳の節句 三月三日(ひな祭り、桃の節句)
端午の節句 五月五日(子供の日)
七夕の節句 七月七日
重陽の節句 九月九日(菊の節句)
他、
元日 一月一日(朝は元旦)
参考資料
・中国まるごと百科事典：重陽節
・
日本国語大辞典 （小学館）
他
関連項目一覧
中国 【文化地域】
日本 【文化地域】
ヒナマツリ(ひな祭り) 【日本：祭り】
タンゴノセック 端午の節句 【日本：祭り】
タナバタ(七夕たなばた) 【日本：祭り】
暦、カレンダー
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary