日本、仏教の伝承における死の国。
日本語で黄泉(ヨミ、よみ)の国、死の国と同義であつかわれるが漢訳された仏教用語である。 地とは最低、獄とは不自由な状態を意味する。十界、六道での最低の状態、苦しみの境涯。 仏典では比喩として様々な地獄がでてくる。
もともとの梵語はナロッカ、ナロクとも。日本語では奈落と音写の漢訳語が使われる。地獄と同義。
熱さや寒さで苦しみあげる声が名前についた あちち地獄、あひひ地獄などはユニークなネーミングだが 内容は笑えるものではない。
八熱地獄、八寒地獄、孤地獄の3種の地獄がある。
八熱地獄にはまた八大地獄がある。以下、8つ。
等活地獄(とうかつ-)
黒縄地獄(こくじょう-)
衆合地獄
叫喚地獄(きょうかん-)
大叫喚地獄
焦熱地獄
大焦熱地獄
無間地獄
八寒地獄にも以下の8つがる。
あ部陀(Arbuda)地獄
尼刺部(Nirarlbuda)地獄
あた陀(Atata)地獄
は々婆(Hahava)地獄
虎々婆(Hwhuva)地獄
う鉢羅(Utpala)地獄
鉢特摩(Padma)地獄
摩訶鉢特摩(Mahapadma)地獄
等活地獄のなかにも16の小地獄があるという。
生前の行いの報いとして死後、苦しまなければならない場合がある、という考え方は世界中でみられる。
ヨーロッパでも地獄はいくつもの層、圏に分かれた地獄めぐり的構造が語られている。
参考資料
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他
関連項目一覧
死の国 (大項目)
日本 (文化地域)
仏教 (文化地域)
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