中国の伝承で方位や星宿の象徴の神。四方を司る天の四神のひとつ。西を司る。五行思想の五方五色に対応しており、西と白にあたる。
妻、妾、子女、息子の嫁などの女子や財産、武力を司る。
風水での四神相応の考え方では西に大きな道があることを白虎とする。また陰陽の思想においては東の青龍と対になり、陰虎と陽龍として表されることもある。 また十二天将にも四神の名がみえる。
日本でもキトラ古墳の星宿図に四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)が描かれている。
13世紀、中国の五行思想を取り入れたモンゴル帝国、キプチャク・ハン国が現在の東ヨーロッパ、ロシア地域を支配した際、ボルガ河河畔の首都サライから西、「白ルーシ」として統治した名前が現在 「ベラルーシ」として残っている。
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