日本神話の月の神。夜の領域を支配する男神。イザナギノミコトからヨルノオスクニ(夜の食国)を与えられ治めた。
古事記では、イザナギノミコトが日向(ひむか)の橘の小門(おど)で禊ぎをした際、最初に右目を洗いアマテラスオオミカミが生まれ、 左目を洗った時ツクヨミノミコトが生まれ、鼻を洗った時スサノオノミコトが生まれた。ツクヨミノミコトはイザナギから日と並んで天のことを治めるよう言われた。 後にツクヨミノミコトはウケモチノカミが口から出した物を食事にだしたことを怒り、剣で殺してしまった。その事をアマテラスが怒り、昼夜わかれて暮らすことになったのだという。
日本書紀では、ある時イザナギノミコトが「天下をおさめるすぐれた子を生もうと思う」と言って、左手に白銅鏡(ますみのかがみ)を とった時、オオヒルメノミコト(大日孁尊)が生まれ、右の手で持った時ツクユミノミコト(月弓尊)が生まれた。共に、ひととなりが美しいので天地を照らし治めたという。
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary