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フソウ 扶桑 ふそう >>関連項目一覧


中国の伝承の神樹、神木。または扶桑がある東の果ての島、国。扶桑国。 「山海経」には扶桑は高さ三百里、と伝わる。

中国でも、日本自身も、この世界樹(天まで届く木)的な巨木の伝説から、扶桑を日本だと考える場合がある。 日本の別名として使われることも。

日本にも多くの巨木伝説が昔からある。「宇治壱拾遺」には、淡路島に巨大なナラの木があり 周囲五百尋、高さ数千丈あり、朝日の影は丹波を隠し夕日の影は伊勢を覆ったという。
「備前風土記」では佐嘉郡(現在佐賀郡)に樟(くす)の巨木があり、近くの山々を影で覆ったという。

江戸時代、橘南谿(なんけい)は西日本の紀行文「西遊記」で 長崎の寺、明月という僧が故郷の伊予(愛媛)で見つけた扶桑木の残骸を中国に渡り、現地の人にみせたいと言ったと記している。 南谿も伊予で同じ断片みたという。

平安中期には「扶桑集」という漢詩集がつくられた。
「奥の細道」では「松島は扶桑第一の好風にして」という文がある。


当時世界最大だった大正四年建造の超ドレッドノート級戦艦は「扶桑」と命名された。
今でも「扶桑」は地名に残ったり、会社名などに用いられている。


 
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