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サンアイ・イソバ >>関連項目一覧サンアイ・イソバ・アブとも。日本、沖縄[琉球]、与那国島の歴史伝承にでてくる実在したという女性首長。女傑。 身長が八尺(約242cm)だったという。 アブは老婆を丁寧に呼ぶ言い方。 与那国島は長く地元民だけの、支配体制のない生活をしていたようだ。 1477年(文明9年)に朝鮮の済州島の漁民が与那国島に漂着したときの記録が 「成宗大王実録」にあり、 「男女百余人」 「俗、酋長なく文字を解せず」 などとある。 しかし1500年、琉球王府が南下、 宮古島の首長が軍兵船団で上陸した。 サンアイ・イソバは、敵の不意の上陸を夢で知ったという。 しかし、サンアイ・イソバの兄弟でそれぞれ村長だった二人が殺された。 サンアイ・イソバは生き残った村人を集め侵入軍を撃退したという。 この琉球王府の侵略にオヤケアカハチ、赤蜂という者も 反抗したという。戦さ前に多くの巫女で敵軍を呪詛したとも。 その後の歴史はつまびらかではない?(筆者が知らないだけか) が、1510年には王府版図に加えられ、役人が置かれていた。 島内にはサンアイ・イソバが寝ていたという岩がある。天座鼻に座していたという。 この岩から山道20mほど下るとサンアイ・イソバの小さな記念碑がある。 参考文献 ・沖縄・先島への道 街道をゆく6 (執筆者:司馬遼太郎) 関連項目一覧
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