第六天の魔王、他化自在天(たけじざいてん)とも。仏教において仏道修行を妨げるという魔王。 同じく仏道修行を妨げる四魔(煩悩魔・陰魔・死魔・天子魔)の天子魔にあたるという。
欲界の六欲天(四王天・庻利天[とうり]・夜摩天・兜率[とそつ]天・化楽天・他化自在天) の最上に住するという。
色界の主、魔醯首羅天(まけいしゅらてん)と同じく正法(仏法)に敵対し、仏道修行の障礙(しょうげ 妨げ)
となり、成仏を妨げる働きをするという。智慧の命を奪うので奪命ともいう。
大智度論巻九に「此の天は他の化する所を奪って而して自ら娯楽するが故に他化自在と言う」とある。
織田信長が比叡山延暦寺の焼討ち、一向一揆のおうさつ鹿金殺(みな殺し)など激しい行いの多かったことから 「第六天魔王」といわれていたとキリスト教宣教師ルイス・フロイスが伝えているという。
参考資料
・
日本国語大辞典 〔精選版〕 1
・大辞泉 (JapanKnowledge)
他
関連項目一覧
天魔 テンマ (仏教:魔王)
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