ヒルコ　蛭子　ひるこ（神）　水蛭子(記)^、蛭児(紀)^

^*(記)は古事記での漢字表記、(紀)は日本書紀での漢字表記。
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　ひるのこ、とも。日本神話でイザナギ神とイザナミ神の間に最初に生まれた子、神。三歳になっても脚が立たず、流し捨てられた。
二神が交わるとき「女人（をみな）先に言えるは良からず」のせいらしい。

古事記上巻
「雖レ然久美度邇興而生子、水蛭子。此子者入二葦船一而流去。」
「然れどもくみどに興（おこ）して生める子は、水蛭子（ひるこ）。この子は、葦船（あしぶね）に入れて流し去（う）てき。」

日本書紀「　陽神、後に和(こた)へて曰はく「妍哉(あなにあや)、可愛少女(えをとめ)を」とのたまふ。逐に為夫婦(みとのまぐはひ)して先づ蛭児を生む。便(すなはち)ち葦船に載せて流(ながしや)りてき。　」

中世以後、恵比寿神として尊崇された。

　
余談だが、アニメ『サマータイムレンダ』に同名の存在が登場する。テレビドラマ『全領域異常解決室』に、日本神話関連のものが登場する。

参考資料
・古事記〔岩波文庫〕
・日本書紀（岩波文庫）
・日本国語大辞典〔精選版〕 1
・山や谷の伝説 (作品社)
他

ヒルコ 蛭子 ひるこ（神） 水蛭子(記)*、蛭児(紀)*