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エンノギョウジャ 役行者(えんのぎょうじゃ) 役小角(えんのおづぬ) >>関連項目一覧


役の行者、役の小角(しょうかく、おづの)等とも。日本の歴史伝承の人物。生没年未詳。 奈良時代、7c世紀の大和国の葛城(葛木)山を中心に活動した呪術者、修験者。 役の優婆塞(うばそく)、神変大菩薩(しんぺんだいぼさつ)とも呼ばれるようだ。 山岳修行、修験道の祖ともされる。
吉野の金峰山(きんぶせん)、大峰山などに霊場を開いたともいう。 仏教に通じ、祈祷、呪術などに通じていた。

文武天皇のとき、讒言(ざんげん)によって一時伊豆に流された。「続日本記」に699年(文武3年)と記録がある。

役小角は山で鬼神を使役し水をくませ薪を集めさせるなどし、命令に従わない鬼神は呪術で縛るなど神通力を持っていたという。 弟子の韓国連広足(からくにのむろじひろたり)が師をねたみ、世人を妖術で惑わしていると讒訴したという。

多くの寺社が、役小角に由来する伝承がある。
大野寺の寺伝によると、681年(天武天皇10)に役小角(えんのおづぬ)が開き、824年(天長1)、弘法大師(空海)が開基したと伝える。
太平山山頂には、役小角(えんのおづぬ)による創建と伝わる太平山三吉神社が鎮座する。
栄山寺の開基は役小角(えんのおづぬ)で、719年(養老3)、藤原武智麻呂(むちまろ)の創建と伝わる。
愛宕神社は社伝によると、愛宕山白雲寺は701年(大宝1)に役小角(えんのおづぬ)と泰澄(たいちょう)によって開創という。

坪内逍遙(しょうよう)の戯曲に「役の行者」がある。(1916年[大正5年]9月作だが題名等が初期は違っている)

参考文献・出典
・日本架空伝承人名事典(平凡社)
・日本大百科事典(小学館)
・大辞泉(JapanKnowledge)


 
関連項目一覧
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