神話辞典  文化地域  大項目  50音 

リットゥ (マルドゥックの炎の剣)

>>関連項目一覧

バビロニアの神話伝承。マルドゥク、マルドゥーク神の炎の剣だという。 神話では、マルドゥーク神は手に雷を持っている描写がある。

この説は、1880年のF・レノルマンLenorumant『聖書による歴史の起源』を参照されたい。
(中世、近世ヨーロッパを通しての知識で、古代バビロニアの正しい伝承か疑問もある)
マルドゥックの武器は炎の剣であり、炎の先が周りについた回る円盤に類似するという。
これはリットゥと呼ばれ、名前の意味は「炎」である。
ヘブライ語の炎「ラハット(ハット)」と同じであるという。

そしてこの炎の剣リットゥは、智天使ケルビムとともに エデンを守るために置かれた剣の炎(ラハット・ハヘレヴ・ハミトゥハペヘット)の原型のようである。

参考資料
・屍鬼二十五話(ソーマデーヴァ:著 上村勝彦:訳 平凡社)

 
関連項目一覧
バビロニア (文化地域)
マルドゥーク(マルドゥック) (バビロニア:神,主神)
ラハット・ハヘレヴ・ハミトゥハペヘット(炎の剣) (ユダヤ,キリスト教:聖書,エデン)
武器 (大項目)

>> Page top

(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary