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バルバトス Barbatos

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グリモアの伝統のデーモンの伯爵、または公爵。 一団の兵士、地獄の30の軍団を率い、その先頭に立ち、狩人の姿であらわれる。
コラン・ド・ブランシーは、ロビンフッドの変形で射手か狩人の姿で森に現れると述べている。

隠された財宝をみつけたり(魔術師たちの財宝の財宝の隠し場所知ってる)、過去や未来の知識を得るため招喚される (太陽が人馬宮の位置なら喜んで現れるらしい)。 人間同士のいさかいの調停役もつとめる。

ソロモンの霊72人の一人でもあり、エノクのデーモンの一人でもある。 鳥のさえずり、犬の吠え声、牡牛の唸りをはじめ生き物全ての声を理解する大公だという。

中世の神学者たちはバルバトスは堕天した力天使の一人であると考えたという。
『オカルティズムの辞典』でスペンスは「この事実は果てしない研究の末に確認された」と述べている。

『偽君主論』(ヴィエルス著)、『黒魔術と契約の書』P108(ウェイト著)、『レメゲトン』などに バルバトスの霊符について記述があるようだ。

参考資料
悪魔の事典 (ゲティングス:著)
天使辞典 (グスタフ・ディビットソン:著 創元社)
地獄の辞典

 

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悪魔 (大項目)
ソロモン72の悪魔 (悪魔)

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