ブリテン(イギリス)、イングランドの妖精、精霊。 ポークPoake、プークPoukeとも。パックル、パグといった名もある。
いたずら好きなイングランドの森の妖精で
笛の調べで人間を躍らせることができる。
自然の妖精。または家付き妖精(スプライト)の面や、
ときに妖精の宮廷の道化としても描かれる。
シェイクスピアの『夏の夜の夢』で道化として登場する。
『Puck of PooKs(プークが丘のパック)』(ラドヤード・キブリング著)も有名。
姿は、若者の頭とヤギの体をもつ者、あるいは無邪気な子供。 変身して馬、鷲、ロバの姿にもなる。 またはホブゴブリン、ブラウニーの姿とも。
ロビン・ウッドフェロウ、ロビン・フッドとの混同もある。
ウィルオザウィスプのように人々を迷わすとも。 農夫がポークに引き回されて(ポーク・レッド)、溝や沼にはまりこんだ という話もある
ウェールズ語プウカ、アイルランド語プーカ、 ノルウェー語プキェなどと関連。 これらの名前は、悪魔(デーモン)または悪意のある精霊といった意味。
中世においてプークは悪魔のあだ名。 『農夫ピアズの夢』では地獄を「プークの檻」と呼んでいる。
参考資料
・
世界の妖精・妖怪事典
・
図説 妖精百科事典 東洋書林
他
関連項目一覧
ブリテン(イギリス) (文化地域)
プーカ (妖精,精霊)
ゴブリン (妖精,精霊)
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary