幻想世界神話辞典 〜
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ヴィヴィアン ビビアン Vivian Vivienne [湖の貴婦人] >>関連項目一覧Viviane。アーサー王伝説にでてくる女性、妖精。名前はラテン語Vivianus「生きているliving, alive」に由来とも。またはニムエとも。 女魔法使いで マーリン Merlin の愛人。また湖の貴婦人 the Lady of the Lakeと呼ばれ、 アーサー王にエクスカリバーを与え、また王が死ぬ際には湖に返却されている。 湖の底か異界に、水晶の城があり、まだ幼子だった湖の騎士ランスロットを育てた。 ケルト名がNinianニニアンともニムエともいうなど諸説あるようだ。 ニムエの項ではニムエの誤写した結果といっている説もある。 あるいはケルト語で「白い雌牛」Bovindaからきているという説もあり、 アイルランドの河川ボインの名であり、ダグダ神の姉妹または娘神であり、 淡水を司る女神の神格というものもある。 ニムエもケルト神との結びつきを連想している。 Vívienneなど表記も幾つかある。フランス語Vivien。またはビビエンヌ。 vienneが男子または女子の名に用いられる。 関連する語にビビッド vividがある。 マーリンに惚れ込まれ魔法も教わるが、魔術でマーリンを脱出不能な塔(または城、森、洞穴)に監禁してしまった。 エクスカリバーが湖に返されたときは、女性の腕が水面にあらわれ、剣をつかみ、 なんどか大きく振って湖に消えていった、というような描写がされているようだ。 ウェールズの伝承にみられるマーリンの妹「グウェンズィズ」と混同されることもあるようだ。 ニムエ、またはニニアーヌという名前の版がみられ、 ニニアーヌは、432年頃死去の聖人ニニアンNinian(スコットランドで福音伝道)の女性形で、 ベンウィックのバン王がランスロットに与えた領地の名前に関係するとかいうらしい。 その他ヴィヴィアン関係の名前 Viviani ビビアーニ(1863-1925) フランスの政治家 首相(1914-1915) vivianite 藍らん鉄鉱 発見者の19世紀英国の鉱物学者 J.G.Vivian の名にちなむ Vivienne Westwood デザインブランド名 魔法少女リリカルなのはvivid(ビビッド) 女魔法使いを意識してのネーミングか ビビアン・リー Vivien Leigh (1913-1967) イギリスの映画女優でアメリカ映画「風と共に去りぬ」で一躍スターに。他「哀愁」「欲望という名の電車」などに出演。 参考資料 ・ 図説アーサー王伝説事典 (原書房) ・ ケルト文化事典 (大修館書店) ・ランダムハウス英和大辞典 ・eプログレッシブ英和中辞典 (JapanKnowledge) ・ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY 関連項目一覧
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