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ドルイド Druid、Druidai,Druidae,Druides >>関連項目一覧ケルトの神話、伝承の職能的、シャーマン的聖職者。魔術師。 6つの階級があるという。白衣で神官(神託受ける)、司祭、立法、裁判官、医術者等の役割を持つ。 プリニウスによるとガリアでは、白衣のドルイドが聖木であるオーク(樫)の木に登りパナケアPanacea(ヤドリギ)を切り取り、 2頭の白い牡牛の生贄を捧げ、パナケアを飲料として動物に与えればどんな動物の不妊も癒され、万能の解毒薬だと信じていた、という。 (博物誌16・95) パナケア(宿り木)はケルトでの万能薬の象徴で、首に紐でかけただけで病なおるといわれた。 現代の薬種学でも不眠症、高血圧、ある種の悪性腫瘍にも薬効があるという。 5世紀後半、西ローマ帝国崩壊後ガリアとブリテンのドルイド文献は途絶えるがエリン(アイルランド)では5、7世紀から中世 まで記録がみられる。そこでは知識階級的にドルイド、バード(吟唱詩人)、フィリ(予言者詩人)の3つがあり、 1500年頃までにはドルイド、バードの役割はフィリに吸収されたようだ。近代初期アイルランドのドルイドを最後に姿を消すが 16世紀以降、過去の文献から関心がもたれ、17,18世紀に新しくドルイド教団が作られるといったこともおきたが、太古のドルイド の伝承と同じかというと違うといわざるをえない。 関連項目一覧
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