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エンマダイオウ 閻魔大王 >>関連項目一覧中国、日本に仏教とともに伝わった。元はインドの冥界の王、神ヤマ。音写して閻魔。冥府の王。人間の生前の行為、罪の軽重を審判する地獄の大王。 閻魔天(天部の衆生)、閻王Yanwang、閻羅王Yanluowangとも。閻羅は閻魔羅闍(えんまらじゃ)の略。ラージャ(王)の音写で、閻魔王のこと。宇治拾遺物語「広貴炎魔王宮へ召るる事」には「炎魔」の表記がある。日本霊異記には閻魔国という記述がある。 。日本では奈良時代、閻羅王と書かれた。 閻羅、閻羅王の名は「仏説閻羅王五天使経」または「閻羅王授記四衆逆修生七往生浄土経」(預修十王経とも)に拠ったものらしい。 「預修十王経」では閻魔王のほかに九王を加えて十王とし閻魔王を裁判長として陪審の形をとっている。 中国では道教と習合して道教の神にもなっている 道教の冥界では十殿という十の法廷をすべる王 仏教と道教の地獄観が習合した「玉歴至宝鈔」(ぎょくれきしほうしょう)では第五殿の叫喚地獄を司るという。 。八人の法廷の王が罰を与え、生まれ変わりを待つ魂に肉体を与えるのがもう一人の王、第十殿の転輪王の役割。 日本では奈良時代までは閻羅王宮に引き立て、その裁判によって地獄の責め苦を受けることになる。 このような閻魔はインドの冥界の主が仏教の中に入って勧善懲悪、また因果応報の唱導に利用された ものである。 中国では本地は地蔵菩薩であるという信仰が生まれ死者救済を願った。 日本では閻魔十王と三仏を十三仏にあてて、初七日忌から三十三回忌までの供養本尊とする。 この場合は閻魔は五七日忌の供養本尊となり地蔵菩薩としてまつられる。 一方、唱導説話や地獄変相図の中では依然として恐ろしい形相で罪ある死者を呵責する冥府の王だった。 閻魔十王の造像は鎌倉時代からおこなわれ、閻魔堂に安置された。 近世には村々に閻魔堂ができ、閻魔十王と葬頭河婆(そうずかば)、鬼、浄玻璃(じょうはり)鏡 、業秤(ごうのはかり)などの像が一具としておかれるようになった。 または閻魔帳という、死者の」生前おこなった善悪を書き記しておく帳面、また死者の姓名を記しておく帳面を持つとも。 子供は「ウソをつくと地獄でエンマ様に舌を抜かれる」という叱られ方もされた。 葬送にあたってはここに死者の衣類を供えて滅罪を願う習俗が一般化。 この信仰が失われたところでは閻魔十王像はほこりまみれで放置されていたりする。 信仰の生きているところでは正月とお盆月の十六日は閻魔の縁日で地獄の死者の宥恕される日で 「薮入りといっている。この日には地獄変相図が閻魔堂にかけられる。 関連項目一覧
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