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エリス Eris

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ギリシャ神話の「争い」「不和」の女神。ゼウスとヘラの子。軍神アレスの双子の姉妹。 ローマ神話ではディスコルディア(不和)。
ゼウスのパンテオンのひとり、オリュンポス12神に加えられることもあるという。

アレスの戦車に一緒に乗り、血なまぐさい光景をみて悦に入って叫ぶ、金切り声で叫ぶという。
ほかの神々は嫌っていたが表にださないようにした。彼女の怒りは致命的で恨みが 永劫に続くからだという。

ある物語では、 「女神テティスと人間ペレウスの結婚」の際、 不和の女神エリスだけ招かなかった。
エリスは結婚式の祝宴に姿をあらわしたが入ることは許されず、 りんごを投げこんでいった。
後代ヘスペリデスの黄金のリンゴとか、「一番美しい女性に」と刻まれていたとか詩人等が 語ったが、当時のものがどうかは不明だが 「一番美しい女性に与えられる」定めとはなっていた。
ヘラ、アテナ、アプロディテの三女神が争うこととなり、ある一人の人間の審判をして、 人間の弱体化、トロイアの滅亡、ミュケナイ王国の解体につながったともいう。

ちなみに「祝宴に招待されない者(魔女)の災厄」といった話の筋は、神話民話によくみられる プロットである。

余談だが、聖闘士星矢のオリジナル劇場版アニメ『聖闘士星矢 邪神エリス』(1987年上映)がある。 亡霊聖闘士(ゴーストセイント)がでてくる。
この作品が2011年ミュージカル化されるのでエリス女神*のキャスティングに注目したい。 *俳優の湯澤幸一郎が初めての女性役。変身前の絵梨衣は吉田仁美。女神アテナ/城戸沙織は富田真帆。

参考資料
ギリシアの神話 (英雄の時代) (中公文庫)
ギリシアの神話 (神々の時代) (カール・ケレーニィ:著 植田兼義:訳 中公文庫)
・ギリシャ神話小事典 (B・エヴスリン著)
・ギリシャ神話 (呉茂一著)
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ヘレネス[ギリシャ] (文化地域)
女神 (大項目)
ゼウス (主神)
オリュンポス12神(十二神) (神々)

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