イタリアの伝承。diavoloディアボロ(悪魔)の意味だという。日本語訳では「小悪魔」などとされる。
レオナルド・ダ・ヴィンチが38歳のころ、ミラノで 徒弟にもった10歳の少年ヤコモ(Gian Giacomo Caprotti)が物、金などをくすねる、 いたずらをする などしたので、つけたあだ名がこの「サライ」であった。それで「小悪魔」と訳したのかも知れない。
現代語的な部分か、方言的要素もあるかもしれないが「小悪魔」をイタリア語に訳すと「Un spiritello」 とする辞書もある。 spiritelloを日本語に訳すと「ゴブリン」となる。
以下、ダヴィンチの手稿より
ミラノでの38歳の時、徒弟をいれた。10歳の少年ヤコモ。落ち着きなくあやまち多く、引き出しから
小銭盗み買い食い
「サライ」(小悪魔)というあだ名つけた。しかし生涯召使いとして仕えたようだ。主人の死に際し、
ミラノ城外の土地を遺贈された。
彼が盗んだ小銭を記録していた。
買い与えた物と値段の記録
「最初の年(1490年)、外套1着2リラ、シャツ6枚4リラ、上衣3着6リラ、くつ下4足7リラ8ソルド、
裏つきの衣服5リラ、
靴24足6リラ5ソルド、帽子1着1リラ、組み紐のベルト1リラ」
参考資料
・
レオナルド・ダ・ヴィンチ―手稿による自伝 (1983年)
他
関連項目一覧
ヨーロッパ (文化地域)
レオナルド・ダ・ヴィンチ (職工技術者,芸術家)
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary