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テルマエ thermae >>関連項目一覧古代ギリシャ・古代ローマの公衆浴場。古英語、フランス語などでは温泉も意味する。 元は地中海、西アジア地域で高度に発達した高・中温の2種類の暖湿気浴室、蒸気浴室、脱衣場を基本セットとした 入浴施設が考案された。 ローマ帝国では、ヘレニズム期に導入されたオリエント(西アジア)の入浴方法を洗練させ、 各地の都市に この「基本セット」に冷水浴を加えた共同浴場を建設した。 有名なローマの「カラカラ大浴場」は各種施設を加えた巨大文化センターだった。 ポンペイでは共同浴場の地上部分も出土した。 この伝統を受けついたであろう中世イスラム諸国では、 基本セットを備えた個室を集合させた共同浴場(ハマム、ハンマーム)が普及。都市生活の重要な要素であった。 ローマ後のヨーロッパでは、キリスト教社会のせいか、中世ヨーロッパでは入浴を異教的とみなした。 バス・タブでの洗身が一般的で、イギリスで19世紀初めシャワーが発明されるまで 、公衆浴場的なものはなかった。(北欧・スラヴ圏の寒冷地では別にサウナ式の風呂が用いられていた) 風呂、入浴の文化は、あらゆる民族で、宗教的・治療的、衛生生活的な意味で、普遍的に存在している。 「テルマエ・ロマエ」というローマ時代の風呂をあつかったコミックが近年話題である。 参考資料 ・eプログレッシブ英和中辞典 (JapanKnowledge) ・日本大百科全書 (執筆者: 小学館) 関連項目一覧
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