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ティラノス tyrannos (僭主) (英語タイラント tyrant 暴君) >>関連項目一覧


ギリシャの歴史、伝承上の言葉。王のこと。正確には「古代ギリシアのポリスにおいて、非合法的に政権を獲得した独裁者」。
「暴君」を意味する英語タイラントtyrantの語源。紀元前BC5世紀以後には「暴君」的な意味の用法が一般化したという。 ラテン語tyrannus。

元来は「主人、主君」を意味する小アジアのリディア語が外来語で入ってきたのだといわれる。 ロードlord、主master、君主sovereign、専制君主absolute ruler(an absolute monarch),圧制者といった意味で説明される。

ティラノスも紀元前BC7世紀には、ほとんど「王」と同じ意味で用いられたという。
実際の僭主もかならずしも暴君とは限らず、穏和な支配者もあったという。
「ダモクレスの剣」の物語にでてくる王も非合法の王、僭主である。

tyrantについて英語辞書などでは、虐待者、暴圧的なもの、強制力のあるもの、自分の権力をほしいままにする人、 家庭などで勝手気ままにふるまう人のたとえ、などの意味もある。

恐竜のティラノザウルスは「暴君トカゲ」の意味で名づけられた。このティラノスが語源である。

余談だが「ウルトラマンタロウ」にでてくる暴君怪獣タイラントを思い出す人も多いと思われる。

参考資料
・大辞泉 (JapanKnowledge)
・日本大百科全書 (小学館)
・日本国語大辞典 (ジャパンナレッジ)
・ランダムハウス英和大辞典 (ジャパンナレッジ)
・情報・知識imidas (ジャパンナレッジ)
・ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY


 
関連項目一覧
ヘレネス(ギリシャ) 【文化地域項目】
ヨーロッパ 【文化地域項目】
ダモクレスの剣 【ヘレネス(ギリシャ):故事】

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