ワーロックとも。ヨーロッパ(英語圏)の伝承で、男の魔術師、魔法使いのこと。占い師や手品師もいう。
AD900年-1000年頃の古期英語「wærloga」(中期英語 warloghe -lach)は「誓いを破る者」(oath-breaker)が
一義的な意味のようだ。直意は「裏切り者、うそつき、敵」になるようだ。
細かく意味をみると「wær」は(悪魔と)契約、(悪魔と)同盟している(one in league with the devil)
[1300年頃の記録あり]と、「-loga」(leogan,læogan) 裏切り者、という。
wærは信頼faith、強固、安定?a compactらしい。
(O.H.G. wara「真実truth」O.N. varar「厳粛な約束solemn promise、誓いvow」)
スコットランド方言ではwitchの語尾変化-ckで「男のウイッチ(魔女)」(male equivalent of witch)という表現が 1560年頃にみられる。
また人名にも使われる。辞書にあるものだと英国の作曲家Peter Warlock(Philip Arnold Heseltine)がいる。
1959年のアメリカ映画に『Warlock』(ワーロック)がある。しかし西部劇である。
日本ではファンタジー作品、ゲームなどにもみられる。
1986年にはゲームブックなどのブームを受けて創刊された『ウォーロック』(英国雑誌warlockの日本版)があった。
『火吹山の魔法使い』シリーズなどの紹介、TRPGの遊び方、設定の作り方などを紹介していた。
参考資料
・eプログレッシブ英和中辞典 (JapanKnowledge)
・ランダムハウス英和大辞典 (ジャパンナレッジ)
・ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY
参考資料
他
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