北欧神話、エッダにでてくる美しい女神。その美しさゆえ巨人に狙われたり、 小人(ドヴェルグ)に宝物ブリーシンガメンと引き換えに 臥所をともにすることを要求されたりした。
ヴァン神族の豊穣女神で「ヴァナディース」とも呼ばれる。
夫はオーズ。その美しい娘は「フノッス」(宝物)。
金曜日をFridayとするのはフレイヤの日、またはフリッグ女神(オーディンの妻)の日
の意味。
ゲルマン系以外ではヴィーナスの日 venerdìとしている。
(そもそも1週間7曜日に惑星と神を割り当てているのは古代シュメール・バビロニアから
地中海地域へ移入したものであり、
金星女神[イシュタル]もその伝統で配されたものだろう)
フォールクヴァングというところに大きく美しい セスルームニルという館がありそこにいる。
「グリームニルのことば」では
「戦死者の半分を
彼女は日ごと選りとり
あとの半分はオージンのもの」
とある。
また「ギュルヴィの惑わし」によれば、 旅をするときは二匹の猫を駆って、車に乗るという。 高貴の婦人をフローヴァ(奥方)という尊称はフレイヤからきているという。
人間にとって祈願するのに最も近づきやすい女神であり、恋歌を好み、 恋愛のためにこの女神に祈願するのはよいことだという。
参考資料
・
中世文学集〈3〉エッダ;グレティルのサガ (ちくま文庫)
・
北欧神話 (菅原邦城:著 東京書籍)
・
エッダとサガ―北欧古典への案内 (新潮選書)
・
北欧神話と伝説 (グレンベック 講談社学術文庫)
・
北欧神話物語 (クロスリィ・ホランド:著)
他
関連項目一覧
ゲルマン、北欧 (文化地域)
ブリーシンガメン (物品)
セスルームニル (建物)
ヴァナディース (北欧:女神)
オーズ (ゲルマン,北欧:神)
(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary