ボリヤドではゲシル・ボグドとも。モンゴル神話における英雄。99天に分割された天界の99柱のテングリ(天の神)の一人 カン・チュルマス・テングリの息子。最高神デルクエン・サガンの孫。
ある時、酷寒の北の、忘れられた天セゲル・セブジック・テングリを治める神がいなかったので、カン・チュルマスと アタイ・ウラン・テングリが奪いあった。その戦いで4歳だったゲシル・ボグドーは長槍を持ってアタイ・ウランと 一騎打ちし、アタイ・ウランを一突きに刺し貫くと下界に投げ捨てた。
しかし、アタイ・ウランは地上で悪魔の王シャルモ・カンになり人々を苦しめた。人々の祈りは天界に届き 、神々は会議を開き、ゲシル・ボグドーにシャルモ・カンとその臣下を討伐するよう命令した。
ある老夫婦の妻の頭から見えざる光となって体内に入り、子供として降臨した。
全ての魔神達を倒したゲシル・ボグドーは息子のアシル・ボグドーに後継者として、地上を治めるように言った。
その時、「自分は永遠の眠りにつくが、万一、悪しき者が再び現われれば、必ず征伐に来る」、と言い残し、 クラガナ・コリ(太陽の登る場所)にある大岩の下に横たわり、永遠の眠りについた。
地震が起こるのは大岩の下で眠っているボグドーが寝返りを打つからだという
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