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アルカディア (アーカディア) Arkadia >>関連項目一覧


ヘレネス(ギリシャ)の神話伝承、古代ギリシアの田園生活の、牧歌的で平和な理想郷。東洋風にいえば桃源郷。 ギリシャ南部の県。 ペロポネソス半島の中央部の高原地帯、中央山岳地帯の景勝地。高い山や峡谷で他から孤立している(平均標高1500m)。海から離れた奥地。
「アルカディア」の名前の意味,由来はアルカディア人の祖で、ゼウスの子アルカスArkas(母はニンフのカリスト)による。 アルカス自体は古代ギリシャ語αρκτος arktos アルクトス[熊]に関連するだろう。 熊に変えられた母を狩ろうとし、母子で大熊座、小熊座になったという。
古典期、 ヘレニズム時代は傭兵の供給地として、また諸神の崇拝地として、 牧歌的理想郷として有名になったという。

神話の中でのアルカディア関連の伝承
アルカディアの高山アラオニオスの滝の水には冥界の河ステュクスの名がとられている。

アルカディアのメガロポリス近くでは古い神エウメニデスとカリテスに同時に生贄をささげていた。

アルカディア地方の河の名ラードーン (魔物ラードーンはドラコーン竜よりオピス蛇とよばれることが多い)

アルカディア地方のリュカイオン山でゼウスが生まれたという。
山頂「ゼウス・リュカイオス(狼のゼウス)」の聖域では影が生じないという。

女神エウリュノメーは、アルカディアの容易にはいりこめない場所に神殿があった。
魚の尻尾をもった黄金の鎖につながれた女の神像があり、年に一度開帳された。

アルカディアの最初の王パラースがアテナの養育者という説がある。



古代ギリシャの理想郷として、17世紀ヨーロッパの絵画や文芸などに影響を与えた。
英語ではアルカディア風の、田舎風の(rustic)、牧歌的な、などの意味になるようだ。



我が青春のアルカディアは全て遠き理想郷である

参考資料
ギリシアの神話 (神々の時代) (カール・ケレーニィ:著 植田兼義:訳 中公文庫)
・日本大百科全書 (執筆者:伊藤照夫 小学館)
・大辞泉 (JapanKnowledge)


 
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ヘレネス(ギリシャ) 【文化地域項目】
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