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オリンピア[祭] Olympia

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オリュンピアとも。ギリシア、ペロポネソス半島北西部の古代都市遺跡。 古代ギリシアの宗教上の中心地(ゼウスの神域)で、古代オリンピック競技発祥の地。 1989年「オリンピアの古代遺跡」の名で世界遺産(文化遺産)に登録された。
古代ギリシア時代、ペロポネソス半島のオリンピアで、主神ゼウスのために4年ごとの 夏にオリンピア祭が開催された。 陸上競技のほか、悲劇の上演、音楽、絵画の競技なども行なわれた。この期間中は、 全ギリシャの戦争は休戦となった。 紀元前776年から ローマ皇帝の勅令で廃止される393年まで293回続き、各種の競技が行われた。
オリンピアードOlympiad-古代ギリシアで、オリンピア祭から次のオリンピア祭までの四年間。 古代ギリシア人は紀元前776年から、これを基準にして年代を数えた。オリンピア紀(期)。

オリンピア祭は紀元前BC8世紀頃から紀元後AD4世紀頃までの長い期間おこなわれていた。 時代により、祭典の運営体制や意義づけはいろいろ変わった。

BC480年頃のペルシャ戦争の頃、「ギリシャ人(ヘレニコン)」という考えができていたようだ。 それは血を同じくし、言語も同じで、神々の社も生贄奉献の儀礼も共通で生活習慣も同じ、 ということらしい。
オリンピア祭に参加する条件に「ギリシア人」でなければならなかったが、ローマ時代にもなると ずいぶん変化したようだ。

ある伝説の競技者がいて、昔は「ゾマ」という下帯(ふんどし)をつけて競技していたが、 競技の最中、ふんどしがゆるんで転倒、死亡してしまった。それ以来、裸で競技するように なった…と、裸体で競技を 行う起源話があるようだ。

オリンピアの地には様々な施設があった。

パライストラ
一般的には小さな体育所(ギユムナシオン)のことだが オリンピアでは独立した施設。 吹き抜けの運動場、雨天の場合練習できる屋根付き列柱廊、 宴会場にも使われた部屋など備えていた。

参考資料
古代オリンピック (岩波新書)
日本国語大辞典 〔精選版〕 1
・日本大百科全書 (執筆者:前沢伸行 小学館)
・大辞泉 (JapanKnowledge)

 
関連項目一覧
ヘレネス[ギリシャ] (文化地域)
ゼウス (ギリシャ:神)

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