幻想世界神話辞典 〜
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ゼロス zelos >>関連項目一覧ゼーロスとも。ギリシャ神話の神。熱意,競争心[または嫉妬 英語zeal]の神格。 ラテン語英語zeal(英語zeal)の語源となっている。 ティターン神族のパラースPallasとステュクスStyx(冥界の河、女神)の子。 ニケーNike(勝利)、クラトスCratus(強さ,権力)とビアーBia(腕力,暴力)が兄弟にいる。 この母子は権力、力、勝利などに関する神格になっている。 ゼロスについての伝承が資料でみられないようだったが、母と兄弟についての物語がある。 母ステュクスは、その父オケアノスの考えで、 ゼウスとティターン神族との戦いの際、オリュンポスの神々に召集がかかった時、 ステュクスは勝利や力などそうそうたる神々、子供たちを連れ一番にはせ参じた。 ゼウスは喜び、ステュクス達にはふさわしい報酬が与えられたという。ステュクスは神々の誓約の監督者となった。 かわらぬ誓いには「ステュクスにかけて」というようになったはじまりだという。 その後クラトスとビアーはゼウスに常に同伴していたという。 古代のある劇では、この2神はプロメテウスを処罰する刑吏として登場するものがある。 参考資料 ・ ギリシアの神話 (神々の時代) (カール・ケレーニィ著 中公文庫) ・ ギリシア神話 (上) (下)(呉茂一:著 新潮文庫) ・ランダムハウス英和大辞典大辞泉 (JapanKnowledge) ・ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY 関連項目一覧
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