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イナンナ Inana

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シュメール神話の戦いの女神。月神シンの子とされる。神の武器である シタcitaとミトゥムmitumを手にして生まれた。金星として表される。 名前の意味は「天の女王」。

シュメール神話の物語としては「イナンナの冥界下り」「イナンナ女神の歌」などがある。
「イナンナ女神の歌」では「輝くシタ武器で無数の(敵)を殺してしまう」とある。また 「闘いでは(誰一人)刃向かえぬ主よ」とも。

また、本来は地母神としての神格もあったようだ。愛と官能の女神とされることもあるが、 豊穣の女神である。

アッカドやバビロニアではアッカド語になりイシュタルと 名前を変えるが登場する神話での役割は全く同じである。

冥界下りでは7重の門、そのひとつひとつで着ているものを1つ脱ぐ。地上の属性、力をひとつずつ 奪われ、ついに冥界にとらわれてしまう。

参考資料
筑摩世界文学大系〈1〉古代オリエント集 (1978年)

 

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イシュタル (バビロニア:女神)
シュメール (文化地域)
バビロニア (文化地域)

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