世界には多くの、幽霊やお化けを扱った伝承が存在するが、この項目では日本での伝承、昔話的な物語としての怪談を扱う。
辞書的には、「ばけものに関する話。妖怪・幽霊・鬼・狐・狸などについての迷信的な伝説。口碑」というような説明がある。
人間には「こわいものみたさ」というものがあり、この場合は怖い話を聞いて、怖がることを楽しむ、といった要素があるかと思う。
落語に「怪談噺」(かいだんばなし)という幽霊や妖怪の登場するジャンルがあり、初代林家正蔵は鳴物・照明などを用いて好評を博したという。三遊亭円朝の「怪談牡丹灯篭」「真景累ヶ淵」(しんけいかさねがふち)が
有名であるという。
日本の有名な三大怪談として「四谷怪談」「皿屋敷」「牡丹燈籠」があげられる。江戸時代以降、歌舞伎や浄瑠璃などの演劇でも楽しまれた。
「百物語」という怪談会の形式もある。
また、ギリシャ生まれのアイルランド人で日本に帰化した、パトリック・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)による再話文学『Kwai-dan』(怪談)も知られる。
いわゆる「ホラー映画」などのホラー作品というものも、広義の怪談ということになるだろう。
参考資料
・
広辞苑(資料は第六版)
・『怪談・奇談』(ラフカディオ・ハーン著 田代三千稔 訳 カバー絵 天野喜孝 角川文庫)
他
関連項目一覧
日本 【文化地域】
「Kwai-dan」 (『怪談』)【再話:小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)】
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