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いろいろな日本語の語源・由来 >>関連項目一覧ヨイトマケ よいと-まけ 掛け声、または地固めの労働、労働する人。多くは女性をさしていう。 建築現場などでの地固めのとき、大勢で重い槌を滑車であげおろしする、 その作業、行う人、そのかけ声。北海道では木場で木材をあげおろしするときの掛け声とも。 地形(ちぎょう)、地固めも古くは丸太を切ったものをあげおろしして槌とした。 木材、丸太が絡んでいることが共通するか。 よいと-は「よいとこさ」「よいとな」という俗謡や掛け声の言葉があるが、この類か。 『大道無門』(1926 里見弴) 厄日・一「ふと、微に、暢気らしく、地形のヨイトマケが聞こえた」 『斜陽』(太宰治) 「私は戦争の時に徴用されヨイトマケまでさせられた」 日本国語大辞典/大辞泉 (JapanKnowledge) じとう 地頭 日本の歴史上の言葉、役職。「泣く子と地頭には勝てぬ」という言葉で今も知られる。 「なく子と地頭には勝たれぬ」「泣児と地頭とには〜[譬喩尽 1786年]」などとも。 「泣く子には千人の武者も叶わず」というのもある。 泣く子が聞きわけのないことと、地頭が横暴であったことをからめて、道理で争ってみても勝ちめのないことのたとえ。 西暦1000年頃からある言葉で、どの時代の地頭が横暴だったのか、ずっと横暴だったのか、伝承の存在といえる。 「地頭」は平安期の荘園領主的な立場から鎌倉幕府の各地を治める地頭制度になるなど時代で変遷している。 江戸時代にも知行取りの旗本のことや、各藩で知行地を与えられて租税徴収の権を持っていた家臣のことをいった。 「地頭」のもともとの意味は「その場所、その地、現地」というものだが、それだけでなく、 とくに紛争の生じる現場という意味を含むとの見方が強いという。 派生語としての人や職をさす「地頭」も、平安末期に複雑な領有関係の下で頻発する紛争を武力で解決する条件を備えた 特殊な在地領主をさす語とされる等、歴史の研究の状況で解釈がかわってくる。 ・平安末期 所領を中央の権門勢家に寄進し、在地にあって荘園管理に当たった荘官。 ・鎌倉幕府の職名。文治元年(1185年)、源頼朝が勅許を得て制度化。全国の荘園・公領に置かれ、 土地の管理、租税の徴収、検断などの権限を持ったが、しだいに職域を越えた存在となった。 承久の乱(1221年 承久3年)以前のものを本補地頭、以後のものを新補地頭という。 ・室町時代 在地領主化が進行した。 ・江戸時代 知行取りの旗本、各藩で知行地を与えられ、租税徴収の権を持っていた家臣。 参考資料 日本大百科全書(執筆者:義江彰夫 小学館) 大辞泉 (JapanKnowledge) 日本国語大辞典 関連項目一覧
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