まんまんさん。幼児語で「神仏」「日月」をいう言葉。方言。関西に多くみられるようだ。 「まんまん」は「なむあみだぶつ(南無阿弥陀仏)」のことらしい (他の地域で「なんまんだ」[秋田]の変化もある。「なむなむ」[新潟]という祈る言葉の幼児語もある)。
[神仏を意味する]
まんまんちゃん (大阪)
まんまんさん (京都、滋賀県、奈良県、広島県高田郡)
まんまはん (和歌山県日高郡)
まんまんさ (山口県大島)
まんまんさあ (大分県東国東郡)
まんまんちゃん (福井県、兵庫県赤穂郡) *神を意味
まんまんちゃん (大阪、島根県邑智) *仏を意味
まんまんさん (滋賀県愛知郡、神戸、広島県高田郡) *日月を意味
まんまんさん (兵庫県赤穂郡、奈良県、熊本県) *月を意味
まんまんさま (大分市) *月を意味
まんまんはん (和歌山県日高郡) *月を意味
幼児語で「神仏日月など尊ぶもの」を「のんのん」「のの」という地域もある。のんのんは南無阿弥陀仏の南々の義との説有。 (高知、徳島、福井、三重、千葉県上総)
仏壇などで祈る時に唱える言葉は「まんまんちゃんあん」(大阪) 他、以下の例がある。
まんまんあん (奈良県宇陀郡)
まんまんさんあん (香川県)
まんまんあっ (山口県)
まんまいさんあっ (熊本県南関)
参考資料
・
日本国語大辞典
・鶴瓶の家族に乾杯[2018/02/05大阪府千早赤阪村] (NHK)
・Weblio辞書
・まんまんちゃん、あん。
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