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ライジュウ 雷獣 らいじゅう >>関連項目一覧日本の伝承。想像上の怪獣。落雷とともに地上に落ち、かみなりのような声を発し、 樹木を裂き人畜を害するという。 また、異称に黄貂(きてん)とも。 深山にすみ雷鳴の時、村里に出るとされるところからいう。 世界各地でも、雷とともに怪物・神、石等が落ちてくる伝承がみられる。 随筆『耳袋』-六 (江戸後期 妖怪などの巷説奇聞を集めた随筆集 著:根岸鎮衛) 「下諺に雷獣の由唱へけるが、識人言へるは不詳と云々。 図左にあり<略>長凡一尺程、似栗鼠面長腮下黄也」 読本『椿説弓張月』-残四 (江戸後期 著:曲亭馬琴[滝沢馬琴]) 「むかしわれ、肥州に流浪(さすらひ)しとき、木綿山に狩くらして、 雷獣を射たることあり」 『山海経』-大荒東経 (古代中国) 「東海中有流波山<略>其上有獣<略>其声如雷其名曰夔[キ] 黄帝得之以其皮為鼓 以雷獣之骨声聞五百里以威天下橛」 なお、近年のファンタジー系コミック、ゲーム作品では「雷獣ヌエ」のような、 怪物「鵺(ぬえ)」のカテゴリ、異称のような扱いがみられる。 両方の伝承をみるとあまり関係がないようであるが、これが1980年代頃からのものか 江戸後期から昭和の間にもあったか、調べてみたい。 ※筆者の知るはじめてのものは『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』の雷獣ヌエである。 参考文献 ・ 日本国語大辞典 〔精選版〕 1 -耳嚢 - 鎮西八郎為朝外傳 椿説弓張月 () - 山海経 (平凡社) 関連項目一覧
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