日本の地名。宮城県仙台市。 元は「千代」(千体仏があった)。伊達政宗が改名し、「仙人の住む高台」の意味の「仙台」としたという。
『伊達家記録二』に「公、千代城へ御出、御普請御縄張始あり。文字を仙臺と改めらる。昔時此城の側に千体仏あり。因て千体と号す。其後。その後、文字を千代と改む。」と記されている。
政宗は、「仙」の字を、唐代の漢詩を収めた『三体詩』の「韓翃」(かんこう)の七言律「同じく仙遊観に題す」(同題仙遊観)からとったと言われるという。
仙台初見五城楼 風物凄凄宿雨収 山色遥連秦樹晩 砧声近報漢宮秋
疎松影落空壇浄 細草春香小洞幽 何用別尋方外去 人間亦自有丹丘
「仙台」は、古代中国の都、長安の西にある仙人の住んでいたという山のことで、「人の住む理想郷」を意味する。五城楼は崑崙山にある五つの城を意味する。。
参考資料
・戦国武将はなぜその「地名」をつけたのか (朝日新聞出版)
・
日本国語大辞典 〔精選版〕 1
他
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