日本の伝承。古くから白へびは神の使いとされる。蛇そのものが水神の使令(つかわしめ)とされ、特に白いものは霊異があるとされた。
民間伝承では、うすねずみ色、薄茶色で、目は赤い。伝承では尾の先に玉があるともいう。
宮崎県都城市の白龍神社では、いきた「白へびさま」をまつっている。2025年1月1日巳年は例年の3倍の初もうでの人出だという。
山口県岩国市のシロヘビは、1924年(大正13)以後、生息地が天然記念物指定(1972年からは生き物のシロヘビも指定「岩国のシロヘビ」)。アオダイショウの白化型(アルビノ)。
アオダイショウ(青大将)は最大体長3メートルといわれ、日本最大。日本の大蛇伝説はアオダイショウのことだろうと思われる。
なお、当辞典筆者は、こどもの頃、祖父母の家の庭先で白へびを見かけたことがある。白へびはスルスルと縁の下に入っていった。 祖父母に話すと「白へびはその家を守っていると言い伝えがある」旨聞いた。
参考資料
・日本大百科全書(シロヘビ 執筆者:井之口章次)
・
広辞苑(資料は第六版)
・
日本国語大辞典
・NHKニュース
他
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