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ツチミカド 土御門 つちみかど >>関連項目一覧土御門家。姓氏の一。平安時代以来、天文道,陰陽道で朝廷に仕えた家系。 左大臣 阿倍倉梯麻呂(くらはしまろ)の子孫、大膳大夫(だいぜんのだいぶ)、天文博士(はかせ)となった 安倍晴明を祖とし、代々陰陽頭としてその業を世襲し、 天変地異あるごとに朝廷、幕府に警告した。 なお「土御門」は平安京大内裏外郭東面の上東門の異称、また西面の上西門を西の土御門と称する。 築地を切り抜いただけの屋根のないところからいう。土御門大路に通ずる。 戦国時代に勘解由小路在富(かげゆこうじありとみ)が死んで暦術家が絶え、 詔により土御門有修(ありなが)が天文・暦術博士を兼ねた(このときから家名を「土御門」と称した)。以後土御門家が両博士を兼ねることになった。 子孫は明治に華族に列し子爵を授けられた。 またこの門流は、陰陽道と神道とを 習合した独自の信仰と行事とを伝承した。 天文、暦数から卜筮(ぼくぜい)、 占星、祓禊(ふつけい)、咒禁(じゅごん)、方忌(かたいみ)などの諸方面に わたって、道の最高権威として朝野に勢力を有した。 江戸時代に土御門泰福(やすとみ)から神道の一派的に、 土御門神道、安家 (あんけ)神道、安倍神道、天社神道とよばれるよいうになった。 泰福は、1680年(延宝8)山崎闇斎(あんさい)に入門して垂加神道を学び、仏教色を排除。 改暦にもあたった高弟渋川春海[安井算哲(やすいさんてつ)]の援助を得、家伝を神道として 整理・大成して、独自の意義を主張しようとした。 他に ・土御門天皇(生没1195-1231年) 第83代の天皇(在位1198-1210) ・土御門院小宰相 邦仁親王(後嵯峨院)に女房として仕えた鎌倉時代の女流歌人。 (藤原家隆の子) など大和朝廷に関係した人物の名前に見られる。 参考文献 ・ 日本国語大辞典 〔精選版〕 1 ・日本大百科全書 (執筆者:多賀宗隼,谷 省吾 小学館) ・大辞泉 (JapanKnowledge) 関連項目一覧
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