ユダヤの伝承、雅歌2-1にでてくる言葉、花。
「わたしはシャロンのばら、野のゆり」
「私はシャロンの野の水仙 谷間に咲く百合」
「わたしはシャロンの百合、低地の睡蓮」
などと訳される。
原語ハバッツェレトは「ばら」「水仙」「サフラン」「アイリス」などと解釈されてきた。
パレスチナに多い、冬の雨季が過ぎて春に咲く「水仙」が定説、とする本もある。
「シャロン」は地名で、イスラエルの地中海に面した平原。
「雅歌」は古代の恋愛詩。旧約聖書の3部のうち「III 諸書」のうちのひとつ。キリスト教では聖典の一部と認めない場合もあるようだ。
この箇所では、花嫁が花婿から繰り返し「あなたは美しい」と言われて、このように言っている。
参考資料
・雅歌: 古代イスラエルの恋愛詩 (グスタフ・デイヴィットストン 創元社)
・旧約聖書〈13〉ルツ記 雅歌 コーヘレト書 哀歌 エステル記 ([月本 昭男、勝村 弘也、旧約聖書翻訳委員会:翻訳])
・Bible.com
他
関連項目一覧
ユダヤ 【文化地域】
タナハ 【聖典:文書、文献】
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