幻想世界神話辞典 〜
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ジャクルトゥ >>関連項目一覧南アメリカ先住民、ブラジル・ムラ民族の神話に出てくる巨人。 ジャクルトゥは邪悪な巨人でムラの子供を襲って食べた。酋長と呪い師達はジャクルトゥを倒すため、川岸に「亀の祖父」を呼んだ。 ジャクルトゥはこの年老いた亀の甲羅の上に片足をおいたまま、離れられなくなった。足を離そうとしているうち、もう片方の足もくっついてしまった。彼の妹を助けに呼んだが、棒を持って助けに来た妹も同じように捕らわれてしまった。亀の祖父はそのまま大きな川の中に潜った。 ジャクルトゥは死を免れないことを悟り、「俺の孫たちよ、仇を討ってくれ。俺の足から仇討ちのための木が生えてくるだろう。赤い木は弓のためのもの。パラクバの木は矢の柄のためのものだ。神経からは弓の弦が出てくるだろう。脂肪からは矢の柄を磨いてすべすべにするための栗(油性の木の実)が、俺の羽毛からは矢の先端を柄に結ぶ糸が、骨からは鏃が生まれ出て来るだろう」
そういって姿を消した。これが弓矢の起源だという。
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