中国の伝承にでてくる仙人。魏呉蜀の三国時代、葛玄(かつげん)は左慈に師事し、九丹金液仙経を授かった。
呉の孫権は葛玄を謁見し、賓客として迎えた。人々が雨乞いするのをみて、孫権が何とかならないか、というと葛玄は護符をしたため、ある廟に届けさせた。 すると大雨がふり、目の前の庭は30cmほどの水かさになった。孫権が魚がいれば、というと護符が大きな魚になり、つかまえて食べると普通の魚とかわらなかった、などの逸話が残る。
葛玄が亡くなった後、棺をあけて見ると、中には護符と絹の布しかなかったという。
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