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レーシィ Леший 

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またはレソヴィク、レソヴォイ、レシャーク。ロシアの森の精で動物たちの主。名前はスラヴ語の「森 Лес」に由来する。他のスラヴ地域も同様にレサヴィク(ベラルーシBelarus)、リスーン(ウクライナ)、レスニク(セルビア)と呼ばれる。

東スラヴのレーシィは農夫の姿で、まわりの植物の大きさに合わせて背丈を変える。森を通る人間を迷わせたり、おどかしたり、娘をさらったりするという。バルト海沿岸地域のレーシィは雪の上を歩く人間の後ろで足跡を消して、来た道を戻れなくしたり、どの木も同じようにみせて森の奥へと迷いこませるという。猟師や牧民はレーシィの機嫌を損ねないように、パンやタバコを木の切り株に置くなどする。姿については、青い肌に緑色の髪と目を持つともいう。

レーシィから見を守るには、靴を左右逆に履くといいという。そうすると、人間がどちらへ向かっているか分からなくなり、レーシィは混乱するという。

 

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スラヴ (文化地域項目)
ロシア (文化地域項目)

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